天下為公
読み方
てんか は こう なり意味
天下は一部の支配者や個人の私物ではなく、すべての人々の公共のものである、という意味。私利私欲を離れ、公平に社会を治めるべきだという政治・社会上の理想を表す。書き下しでは「天下は公なり」という。由来
中国の古典『礼記(らいき)』の「礼運(らいうん)」篇にある「大道之行也、天下為公(大道の行わるるや、天下を公となす)」に由来する。『礼記』は前漢期(紀元前2~1世紀ごろ)に編纂・成立したとされるが、「礼運」篇の正確な成立時期や作者は不明である。近代には孫文が理想とする政治理念として「天下為公」を掲げたことでも知られる。備考
主に政治・行政・社会活動について、公益を最優先する理想を述べる際に用いる格調高い語。「天下為公」は音読みで「てんかいこう」とも読むが、意味を示す書き下しは「天下は公なり」。例文
- 政治家には、天下為公の精神を忘れず、国民全体の利益を考えてほしい。
- その改革案は特定の業界だけでなく社会全体を利するものであり、天下為公の理念にかなっている。
- 彼は私益より公益を優先する姿勢を貫き、天下為公を実践しようとした。
類義語
- 大同世界
- 天下一家
- 公明正大
対義語
- 私利私欲
- 一己私欲
- 独占専制