唯利是図
読み方
ゆいり これを はかる意味
自分の利益、特に金銭的な利益だけをひたすら求め、道義・公共性・他者への配慮などを顧みないこと。「利のみを図る」、すなわち利益を得ることだけを目的にするという意味で、通常はそのような態度を批判的にいう。由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』成公十三年にある「余唯利是視(余はただ利をこれ視る)」を踏まえた語とされる。記事の舞台は春秋時代の紀元前578年ごろで、『左伝』自体の成立は戦国時代の紀元前4世紀ごろと考えられている。「唯利是視」の「視」を「図」とした形が、日本語で「利益だけを求める」の意の四字熟語として定着した。備考
多くは、金銭的利益のみを求める態度を批判して用いる。「是」は漢文で目的語を強調する語法で、「利のみを図る」の意。現代では「唯利是図に走る」の形でよく使われる。例文
- 企業が唯利是図に走れば、短期的に利益が出ても消費者の信頼を失いかねない。
- 環境への影響を無視した唯利是図の開発には、厳しい批判が集まった。
- 彼は唯利是図の経営者ではなく、従業員や地域社会への責任も重視している。
類義語
- 利己主義
- 拝金主義
- 利欲追求
- 金銭至上
- 私利私欲
対義語
- 滅私奉公
- 無私無欲
- 公益優先
- 義利合一