唇亡歯寒
読み方
しんぼう しかん意味
唇がなくなれば歯が寒さにさらされるように、二者の関係が非常に密接で、一方が滅びたり弱まったりすれば、他方にも必ず悪い影響が及ぶこと。互いに支え合い、利害や運命を共にする関係をいう。由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』の僖公5年の故事に由来する。春秋時代(紀元前658年ごろ)、晋が虞国を通って虢国を攻めようとした際、虞国の家臣・宮之奇が、虞国と虢国は「唇と歯」のような関係であり、「唇亡びて歯寒し(唇亡歯寒)」と進言したとされる。備考
主に国家・組織・企業など、相互依存する二者の関係について用いる。単に仲がよいという意味ではなく、一方の存亡や衰退が他方に直接影響するという含みがある。例文
- 部品供給会社と完成品メーカーは唇亡歯寒の関係にあり、どちらかの経営悪化はもう一方にも大きく影響する。
- 近隣二国の安全保障は唇亡歯寒であるため、一方だけが危機に備えても十分とはいえない。
- 地域の商店街と住民は唇亡歯寒の関係だ。商店街が衰退すれば、住民の暮らしの利便性も損なわれる。
類義語
- 唇歯輔車
- 休戚関連
- 一蓮托生
- 運命共同体
対義語
- 無関係
- 相互独立
- 没交渉