偃武修文
読み方
えんぶ しゅうぶん意味
武器を収めて戦いをやめ、学問・礼楽・政治などの文治を盛んにすること。戦乱を終えた後、武力による統治から平和的で文化的な統治へ移ることをいう。由来
中国の古典『書経(尚書)』「武成」に見える「乃偃武修文(すなわち武を偃せて文を修む)」に基づく。周の武王が殷を滅ぼした後、軍事を休止して文治を整えた故事を述べた語である。故事の時代は紀元前11世紀ごろとされるが、『書経』の成立・編纂時期には諸説ある。備考
主に歴史・政治・外交に関する文章で用いる硬い漢語表現。「偃」は伏せる・やめる意で、「文」は文学に限らず、礼楽・教育・制度など文治全般を指す。例文
- 長い内戦の終結後、新政府は偃武修文を掲げ、教育制度と法制度の整備を進めた。
- 武力による威圧ではなく、偃武修文の理念に立って近隣国との信頼関係を築くべきだ。
- 戦国の世を治めるには、ただ軍備を強化するだけでなく、偃武修文によって民の暮らしを安定させる必要がある。
類義語
- 休戈偃武
- 偃武息戈
- 文治主義
- 文治政治
対義語
- 尚武主義
- 好戦主義
- 武力行使
- 黩武主義